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スマートフォンサイトとPCサイトとの違い

スマートフォンとPCの共通点

スマートフォンは「小さなパソコン」と言えるような高機能な携帯端末です。

アプリケーションをインストール出来る

スマートフォンの大きな特徴として、パソコンと同じように、アプリケーションをインストールして動かす事が出来ます。これにより、初期状態で搭載されている機能以外にも、様々なアプリをインストールして機能を拡張させる事が可能になりました。例えば、ゲームやビジネスツールのアプリは初期状態でもインストールされていますが、ネット上で様々な有償無償のアプリが配布されています。ただし、パソコンとはOS(オペレーションシステム)が異なるため、アプリケーションの互換性はありません。そのため、iPhoneならiPhone専用のアプリ、AndroidならAndroid専用のアプリをインストールする必要があります。現在、このアプリ市場は大変な活気を帯びており、ゲームを中心に世界中で様々なアプリが開発されています。

WEBサイトを閲覧できる

スマートフォンでは、従来型の携帯(フィーチャーフォン)では出来なかった「PCサイトの閲覧」が可能になりました。PCサイトが見れる事により、ユーザーは外出先でも、WEBサイトを見る機会が増えたと言えます。現在、携帯各社はスマートフォンの契約では、ネットの接続は定額制をとっており、ユーザーはパソコンと変わらない感覚でネットを見ています。基本的には、FLASHを使用していないサイトはスマートフォンでも閲覧は可能ですが、画像が多用されていて重く感じたり、4分の1程度に縮小されてしまうため、まだまだ快適な閲覧環境であるとは言えないのが現状です。

画面の大きさの違い

PCのモニターは横幅1200~1800ピクセルなのに対し、スマートフォンは320ピクセル程度と4分の1以下の横幅です。画面サイズが小さければ、当然1ページに表示出来る情報量が変わってきます。PC用のサイトでは、コンテンツ部分以外に、ヘッダー、ナビゲーション、サイドメニューなど2カラム、3カラムのレイアウトが主流となっており、コンテンツ以外にもユーザーに様々な情報を見せるように設計されています。パソコンのモニターでは問題なく閲覧出来ていた横幅が1000ピクセルのWEBサイトでも、スマートフォンで閲覧すると、320ピクセル程度の横幅に合わせて縮小して表示されるため、文字や画像が3分の1くらいの大きさになってしまいます。スマートフォンで実際にPC用のサイトを閲覧すると分かりやすいのですが、画面をタップして見たい部分を拡大しなければ文字を読む事が出来ないため、必ずしも快適な閲覧が出来ない状態です。

スマートフォンでPCサイトを閲覧した時に縮小されてしまう

スマートフォンでPCサイトを閲覧すると、PCで閲覧した時の3分の1程度に縮小されて表示されます。これはスマートフォンのブラウザで、自動的にサイトのサイズをモニターのサイズに合わせて表示する機能があるためです。3分の1程度にすると、通常12~14ピクセルのテキストは4~5ピクセルに縮小されてしまうため、非常に小さくなってしまうため、ズームして読む形になります。ズームすれば、当然サイトの1部分しか見る事が出来ず、メニューやリンクを見つけづらくなります。

回線速度の違い

パソコンは「光回線」という高速なネット接続が主流となっており、通常のWEBサイトを見る時はほとんどのサイトがスムーズに閲覧可能です。PCサイトを制作する際は、動画や複雑なFLASHを使用しない限り、特別回線速度を考慮する必要はありません。しかし、スマートフォンは「3G回線」という携帯電話向けの回線でインターネットに接続します。htmlは通常20~80KB(キロバイト)という軽いサイズのため、3G回線でもほとんど閲覧に支障はありませんが、画像は1個で数十キロバイトというサイズになるため、画像を多用したWEBサイトをスマートフォンで見ると、画像の読み込みに時間が掛ってしまい、1ページが表示されるまでに、かなりの時間がかかります。通常、PCサイトにはコンテンツ部分だけでなく、ヘッダーやメニューなどコンテンツ以外の部分にも多くの画像が使われているため、スマートフォンで通常のPCサイトを閲覧すると、「重い」と感じてしまいます。

ページの遷移に時間が掛る

ダイヤルアップやADSLなどの接続が主流だった頃は、パソコンでもWEBサイトのページ遷移に時間が掛る事が珍しくありませんでした。 現在では、パソコンに光回線が普及し、1ページを移動するのに殆ど時間は掛らなくなりました。PC用のホームページを作る時、現在は動画や画像を使いすぎない限り、重くなる事はあまりありません。しかし、スマートフォンにおいては、画像や動画にはまだまだ時間が掛るのが現状です。また、PCに比べスマートフォンではページの遷移に何倍もの時間が掛ってしまうため、「出来るだけページの遷移を少なくする」ようなサイトの構成が望ましくなります。沢山のページを用意しているサイトでは、いちいちページを遷移しなくてはならないため、ユーザーがストレスを感じてしまいます。

画像を多用したサイトは重く感じる

WEBサイトはhtmlやCSSというコードが書かれたファイル、画像、動画(FLASH)、PHPなどのプログラムなど、様々なファイルで構成されています。スマートフォンではパソコンに近いような機能が備わっていますが、まだまだ回線速度やスペックなどではPCには敵いません。その中で、PC用のサイトを閲覧する際、画像が多用されているサイトでは、画像をダウンロードして表示するまでに時間が掛ってしまい、重いと感じてしまいます。

操作性の違い

PCはマウスによる操作で、クリックやスクロールをしますが、スマートフォンでは、指を使っての操作(タップ)となります。そのため、マウスではクリックする事が問題なかったサイズの小さいリンクも、指だと押しにくくなってしまいます。また、マウスを乗せた時に画像やテキストの色を変えたりする事がスマートフォンでは出来ないため、一目ですぐにリンクだと分かるようなデザインにしなければなりません。

スペックの違い

スマートフォンではマルチタスクが不可

PCでは、ネットを見ながら様々なソフトを立ち上げたり、ブラウザのタブで様々なページを同時に開いて行き来する「マルチタスク」 が可能です。しかし、スマートフォンでは、マルチタスクが基本的には出来ません。(一部機種によっては可能な場合もあります)これは端末の性能に依るところが大きく、まだまだパソコンの用な性能はスマートフォンでは実現できていません。そのため、WEBサイトを見ているときは、「WEBサイトだけを見ている」シングルタスクの状態となります。スマートフォンはPCサイトに比べて、サイトの行き来が容易ではなく、「サイト間の比較がしづらく」なっています。